2012年10月10日〜13日 神戸国際展示場・ポートピアホテル・神戸国際会議場

会長挨拶

第54回日本消化器病学会大会会長
鈴木 一幸 岩手医大・消化器・肝臓内科
会長:鈴木一幸

第54回日本消化器病学会大会は、2012年10月10日から4日間、JDDW2012の一環として神戸市の神戸国際展示場・ポートピアホテル・神戸国際会議場において開催されます。

消化器病学会大会が初めてJDDWに参加した第1回(1993年)は弘前大学の吉田 豊前教授が会長を務められ、開催場所は神戸市でした。第20回という節目の年に同じ東北出身者が同じ場所で大会会長を務めることを大変光栄に存じます。

2012年はJDDWとして第20回の記念大会となりますのでその記念事業も企画されています。JDDWに参加する日本肝臓学会大会(佐田通夫会長)、日本消化器内視鏡学会総会(高橋信一会長)、日本消化器外科学会大会(山口明夫会長)、日本消化器がん検診学会(田中幸子会長)および日本消化吸収学会(白鳥敬子会長)と密な連携を取りながら、印象に残る、参加してよかったといえる大会にしたいと考えております。

消化器病学会としてのテーマは極めて多岐にわたりますが、一つの臓器にとらわれることなく消化器全体を俯瞰する視点が重要と考えます。したがって、今回の大会では消化管、肝・胆・膵領域における最新のトピックスに焦点を当てた主題とともに、今後高齢化とともに益々増加すると考えられる消化器癌の発生機序、診断、治療に関する主題、消化器疾患と性差、消化器疾患と胆汁酸、アレルギー性消化器疾患の実態など、横断的なテーマを多く取り上げました。特別講演は消化器癌の発癌機構に関する最新話題を東京大学の油谷浩幸先生にお願い致しました。招待講演は機能性胃腸障害、ミニマル肝性脳症について、世界的な権威者でありますメイヨークリニックのCamilleri先生、モントリオール大学のButterworth先生にお願い致しました。さらに、肝臓学会大会との共同特別企画として、これまで本学会をリードし日本から世界に向けて多くの情報を発信されてこられた4名の先生に新世代を担う若い消化器医へのメッセージを熱く語っていただくセッションをもうけました。若い会員の先生には是非拝聴し、これからの診療・研究に生かしていただきたいと思います。

消化器病学の更なる発展に向けて一同が集う大会にしたいと思いますので、多くの参加を期待しています。

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