運営委員長挨拶

2016年度日本消化器関連学会週間(JDDW 2016)の開催に際して

この度、平成28年11月3日(木)~6日(日)の4日間、神戸コンベンションセンターにおいて、第58回日本消化器病学会大会(岡崎和一)、第92回日本消化器内視鏡学会総会(藤本一眞会長)、第20回日本肝臓学会大会(高山忠利会長)、第14回日本消化器外科学会大会(木村 理会長)、第54回日本消化器がん検診学会大会(野崎良一会長)の5学会合同によるJDDW 2016を開催する運びとなりました。

JDDW自体は前年のJDDW 2015から4日間から3日間へとスリム化しましたが、例年と同様に多くの演題をご応募いただき、厚く御礼申し上げます。主題については各セッション形式(シンポジウム、パネルデスカッション、ワークショップ)の定義を新たに定めるとともに、発表形式・口演時間などについても規定を設けました。また各学会が連携協力して重複を回避するとともに、それぞれの学会の特徴を反映する主題テーマを設定しており、あらゆる消化器領域のトピックスを網羅しています。特に、消化器外科学会と内科系学会との連携を重視して、共通のテーマを合同で行う統合プログラムには、6つのUp-to-dateのテーマを選びました。また、医療セミナー(「専門医制度におけるサブスペシャリティの取り扱い」)、日本消化器病学女性医師・研究者の会なども予定しております。前年JDDW 2015より教育講演は最終日に単独で行うこととなっており、各分野で重要な内容をご講演いただくことになっています。

ここ数年間JDDWは国際化に取り組んでおり、発表・ディスカッションを英語で行うInternational Sessionを設けてきました。2016年においても期間中どこかで毎日英語発表が必ず聞けるように6つのセッションを用意しています。更に今回は9年ぶりにアジア太平洋消化器病週間(APDW 2016)が同じ神戸コンベンションセンターで11月2日(水)~5日(土)まで並行して開催されます。JDDWを海外の先生にも理解いただけるように、APDW 2016に参加する先生はJDDW 2016にも参加することができるようになっています。そのため主題演題とInternational Posterのスライドは、すべて英語での作成となっています。さらにTravel Award ProgramもAPDWとともにJDDWとしても設定しましたので、海外からの参加者にも充分楽しんでいただける内容になったと思います。

一方、JDDWのスリム化とともにサイエンスとしての質を高めることを目的に、主題の定義とセッション形式の規則を設けるとともに、一般演題の採用においても学会ごとに85%未満に抑えて査読を厳しくしました。さらに演題応募に際し、従来からのCOIや倫理基準に加えて、文部科学省と厚生労働省により施行された「人に関する医学系臨床研究に関する倫理指針」(2015年4月)の順守も加えられたことより、さらに敷居が高くなったとのご批判もあるかもしれません。しかしながら、医学研究や医療を取り巻く環境が厳しさを増す中で、JDDWとしては国際化を進めるとともに、研究と疎遠になる傾向にある若手会員には、医学・医療の進歩における基礎・臨床研究の重要性と科学的意義を訴えるとともに、中堅会員には、更なるステップアップを促すことが今後も重要と考えています。

JDDWは国際化を更に推進するとともに、今後の発展を目指して改革を行っています。5学会がお互いの個性を尊重しつつ、スリム化と科学的な質をより高めていくことについて、JDDW運営委員会や各学会プログラム委員会の先生方の御指導と御協力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。お蔭様で関係各位の御協力により、魅力的なプログラムが作成出来たと考えております。不慣れなため色々不行き届きの点もあるかと思いますが、是非とも多くの先生方に参加していただき、実りある学会週間になることを関係者一同、心から祈念いたしております。

JDDW 2016 運営委員会 委員長 岡崎 和一
第58回 日本消化器病学会大会 会長 岡崎 和一
第92回 日本消化器内視鏡学会総会 会長 藤本 一眞
第20回 日本肝臓学会大会 会長 高山 忠利
第14回 日本消化器外科学会大会 会長 木村  理
第54回 日本消化器がん検診学会大会 会長 野崎 良一

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