第59回日本消化器病学会大会を主催させていただきます。伝統ある本学会の学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。本大会はJDDW 2017（2017年10月12～15日、福岡市）のなかで開催いたします。

日本消化器病学会は消化器病の内科的、外科的および基礎的な研究・臨床の融合を目的の１つとしておりますが、私自身も外科医としての基本姿勢を保ちつつ内視鏡・画像診断などの様々な観点から消化器疾患の臨床・研究を進めてまいりました。特にJDDWは多分野の医師・研究者が一同に会して消化器領域の基礎的・臨床的研究の最新の知見を発表し討議する学術集会です。日本消化器病学会大会においても、主題を含む各セッションでは、内科、外科、内視鏡、放射線、小児科、病理学、基礎医学などの様々な立場から消化器病学の諸問題について検討したいと思います。

本大会のInternational Sessionでは「膵癌治療の進歩」と「消化器癌の化学療法・免疫療法の最前線」の2つのテーマについて国内外のエキスパートを招聘し検討いたします。また日本消化器外科学会などとの統合プログラムでは「IPMNの診療・研究の新展開」と「内科と外科による炎症性腸疾患のトータルマネージメント」をとりあげます。

消化器病学の扱う領域はきわめて広範囲であり、多種多様な疾患を対象としています。近年の消化器病学のめざましい進歩とともに、診療・研究はますます複雑かつ高度になり、一部では細分化が進んでいます。ぜひ本大会およびJDDWを、消化器病学全般についての知識をアップデートする機会としてもご活用ください。

多くの会員のご参加をお待ちしております。