JDDW2010 第18回 日本消化器関連学会週間  
16日 / 14:00-15:30 第6会場

ワークショップ 28

短腸症候群の治療:在宅中心静脈栄養法の課題と対策

司会: 城谷典保 東京女子医大八千代医療センター・消化管外科
  仁尾正記 東北大大学院・小児外科学

昨今,医療技術の進歩や経験の蓄積により,短腸症候群の静脈栄養管理をより安全に施行できるようになるとともに,必ずしも入院を要しない管理法,すなわち在宅中心静脈栄養法が広く行われるようになっている.しかし,この治療はしばしばきわめて長期間におよぶため,その間感染症やカテーテル関連の合併症,重要臓器障害等を含む種々の問題を生じることが少なくない.短腸症候群・腸管不全に対する新しい治療法や手術法なども開発され,また,国内においても,実施施設はごく限られているものの,小腸移植が可能となり,最重症例についてはこれらの新技術を加えた管理や小腸移植を念頭においた管理も考慮すべきと思われる.このような状況を踏まえ,在宅中心静脈栄養法を中心とした現在の短腸症候群の治療の課題を明らかにし,その解決のためにどのような対策を講じることが必要かを論じていただきたい.

CLOSE