第11回医療研修会

22日 14:00-17:00 第8会場

「日本の医療力を高める」

  司会 跡見 裕 日本消化器関連学会機構・理事長
    菅野健太郎 日本消化器病学会・理事長
人口の高齢化、経済の低迷、国家財政の危機に加え、大震災と津波被害、原子力発電所事故に伴う電力供給不足など、わが国の国力の衰えが現実になりつつある。
一方、中国を始めとするアジア諸国の経済発展は目覚ましく、GDPでは中国は日本を抜いて世界第二位となり、自力での宇宙開発、航空機開発、大型電算機など先端的技術でもわが国をすでに凌駕してきている。医療分野においても、中国では中心的医療機関に多額の資源が投資され、付設の最新設備を有する3,000床を超す大規模病院が多数稼働し、国際的英文論文発表も飛躍的に伸びている。中国のみならず、アジア諸国の発展も目覚ましく、国際的情報発信力においても、香港やシンガポールは東京を上回る機能を有している。このような国内外の諸情勢を考えると、わが国の将来のあるべき医療の方向性を産官学が共同して考え、その実現に向けた行動を速やかにおこす必要がある。
第11回医療研修会では、産官学の有識者の方々から、日本の医療力を高めるためのさまざまなご提言をいただき、国家的競争に曝されつつあるわが国の医療の将来を考える機会としたい。