パネルディスカッション11

21日 14:00-17:00 第12会場

内視鏡手術の新展開 

公募

  司会 北野正剛 大分大・1外科
    田尻久雄 東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科
内視鏡手術の導入以来,近年の外科手術は体表面の傷を小さくする事で低侵襲化が進められてきた。管腔内内視鏡治療もESDを中心に技術革新とともに適応拡大を続け,一部の外科治療を置き換える形で発展し続けている。その結果,双方の棲み分けは曖昧になり,必然とも言える形で両者を融合したNOTESが出現し,最近では臨床導入の安全性を担保するため,hybrid NOTESによる工夫もなされている。一方では単孔式腹腔鏡下手術など硬性鏡手術の更なる低侵襲化への動きも加速化しているが,その臨床的意義を含めた検討課題は残されている。消化管穿孔部の閉鎖や内視鏡的消化管全層切除,下部食道筋層切開などNOTESへの橋渡し技術が生み出されたことによって,NOTESを引き金に始まったより低侵襲の治療技術と周辺機器開発は,外科領域にとどまらず,内科領域にも新たな発展をもたらしている。本パネルでは,より低侵襲で安全な治療を目指した内視鏡手術の基礎的研究ならびに臨床応用に関する多数の応募を期待する。