パネルディスカッション12 22日 9:00-11:00 第1会場 |
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切除不能進行消化器がんに対する治療選択 公募・一部指定 |
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司会 | 川崎誠治 | 順天堂大・肝胆膵外科 | |
大津 敦 | 国立がん研究センター東病院・臨床開発センター |
消化器がんにおける薬物療法の進歩により,切除不能進行がんに対する治療も大きく変化しつつある。S-1,タキサン,オキサリプラチン,ゲムシタビンなどの殺細胞性抗がん剤に続き,大腸癌での,ベバシズマブ,セツキシマブ,パニツムマブ,肝がんに対するソラフェニブ,GISTでもイマチニブ,スニチニブがすでに市販され,さらにHER2陽性胃癌に対するトラスツズマブもまもなく承認される見通しであるなど,分子標的治療薬が次々と実臨床の場に導入されている。治療成績の向上と多様化により,縮小後に切除を目指したconversion therapyや,分子マーカーを用いた治療の個別化を目指した試みも積極的に行われ,殺細胞性抗がん剤の多数の併用療法も各種臨床試験結果から絞り込みがされてきている。本PDでは,病態に応じた最適な治療選択を行うための取り組みや工夫について,がん種を超えた議論を行いたい。