パネルディスカッション17

22日 9:00-12:00 第11会場

胃癌の時代的変遷と将来展望―内視鏡医の視点

公募

  司会 一瀬雅夫 和歌山県立医大・2内科
    飯石浩康 大阪府立成人病センター・消化管内科
胃癌は少なくなる(量の変化)だけでなく“質”にも変化が感じられる。ひところは,超高齢者時代を迎え分化型癌が増えるという意見や,逆にピロリ菌(Hp)感染が減って未分化型癌が増えるという意見などが聞かれた。実際はどうだろうか? 個人的には典型的なスキルス胃癌が減ったように感じるが事実だろうか? また内視鏡診断の困難な低異型度癌が増えるなど日常的に見ている胃癌に様変わりを感じる。ごく早期の胃癌が増えたことだけで,これらの現象が説明できるだろうか? 一方,治療面ではESDの出現によって内視鏡治療の適応や治療成績は大きく変化した。本パネルディスカッションでは,肉眼病型,組織型,粘液形質,異型度などの臨床病理学的所見や治療戦略の時代的変遷と,それから推測される胃癌の将来像を内視鏡医の視点から論じていただきたい。時期尚早ではあろうが,Hp除菌やHp感染率の低下が及ぼす影響に関する発表も歓迎する。多数の応募を期待する。