パネルディスカッション6 20日 9:00-12:00 第10会場 |
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非切除胆道癌の治療のコンセンサス 公募 |
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司会 | 中尾昭公 | 名古屋大大学院・消化器外科学 | |
古瀬純司 | 杏林大・腫瘍内科学 |
胆道癌に対する唯一の根治治療は外科的切除であるが,実際には切除不能で診断される場合が多く,また根治切除後も高率に再発を認める。胆道癌の予後改善には非切除胆道癌に対する有効な治療法の確立が必須であり,化学療法や放射線療法などの治療開発が積極的に進められてきている。化学療法ではゲムシタビン,S-1,シスプラチンなどを用いた臨床試験が進んでいるが,その治療成績は十分とはいえず,術後補助療法,1次治療,2次治療などについて,十分なコンセンサスが得られているとは言えない。放射線療法では体外照射や腔内照射が行われているが,その位置づけは明らかとなっていない。また,進行胆道癌では必須となる胆管ステントについても選択,留置のタイミングなど解決すべき課題が多い。本パネルディスカッションでは,胆道癌に対する非切除治療の確立に向けた取り組みを発表いただき,現時点でのコンセンサスを得るため討論したい。