シンポジウム10

21日 9:00-12:00 第2会場

C型肝炎治療の新たな展開

公募

  司会 熊田博光 虎の門病院・肝臓センター
    金子周一 金沢大大学院・消化器内科学
非A非B型肝炎と言われた時代に開始したC型肝炎に対するインターフェロン治療は,すぐ後にHCVが発見され20年を超えた。インターフェロンはHCVに特異的な抗ウイルス薬ではないが,製剤のペグ化,リバビリンとの併用,投与期間の工夫によってC型肝炎治療の中心的な役割を担ってきた。そして,遂に20年の歳月を経てHCVに特異的な抗ウイルス効果を持つプロテアーゼ・NS5A阻害薬およびポリメレース阻害薬がC型肝炎治療に導入されようとしている。これによって難治例の克服,治療期間の短縮,さらには副作用の軽減が図られようとしている。このシンポジウムでは,この新しい治療法の展開を機にC型肝炎治療の現状と解決すべき課題を整理するとともに,治療効果をどのように予測するのか,治療効果や副作用を見据えた上で治療法の選択をどうするのか,我が国が抱える課題である高齢者への治療をどうするのかなどについてご報告いただき活発に議論をしたい。