シンポジウム22 23日 14:00-17:00 第10会場 |
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ERCP関連手技による合併症とその予防 公募 |
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司会 | 田中雅夫 | 九州大大学院・臨床・腫瘍外科学 | |
糸井隆夫 | 東京医大・消化器内科 |
ERCP関連手技に伴う合併症にはステント迷入・逸脱といった軽度のものから術後膵炎,ESTによる出血・穿孔あるいはスコープやガイドワイヤー操作に伴う消化管・胆管穿孔などといった致死的になり得るものまである。一般にERCP関連手技に伴う合併症の発生頻度は消化器内視鏡関連手技による合併症の中で最も高いとされ,こうした合併症を起こさないような手技を行うことはもちろんのこと,その予防はきわめて重要である。特に近年,ERCP関連手技は治療を中心に多岐にわたって発達し手技も複雑化している。こうした合併症を予防するために,膵炎予防に薬剤投与や膵管ステント留置が試みられたり,ESTではエンドカットモードを用いた切開が行われている。本シンポジウムでは,カニュレーションから治療手技に至るERCP関連手技による合併症予防について各施設の工夫や多施設検討結果について討論したい。なお,合併症に対するトラブルシューティングは今回は対象としない。本シンポジウムが明日からの安全なERCP関連手技につながることを期待する。