シンポジウム4 20日 9:00-12:00 第4会場 |
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進行肝癌に対する治療戦略 公募 |
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司会 | 具 英成 | 神戸大大学院・肝胆膵外科学 | |
工藤正俊 | 近畿大・消化器内科 |
近年,進行肝癌の治療は,TACE,動注療法などの経動脈的治療や外科手術を軸とする集学的治療に加えて,新規分子標的薬の導入により新たな展開を見せている。これまで肝癌の治療指針については,肝臓学会や肝癌研究会からアルゴリズムが提案されているが,進行例に対する治療選択は依然として限られており,成績向上には大きな壁が立ちはだかっている。また進行肝癌と一概に呼べども血管侵襲や肝内転移などの肝内の進展因子,リンパ節や他臓器に及ぶ肝外の進展因子などその病態は複雑で一様ではない。その治療選択についてはソラフェニブの登場を契機としてにわかにクローズアップされた感があるが病態別に何がベストかの議論はまさに緒に就いたばかりである。本シンポジウムでは各施設のこれまでの治験と成績に基づく議論を深め,病態別に見た進行肝癌に対する現時点での推奨治療についてコンセンサスを構築したい。