シンポジウム5 20日 14:00-17:00 第4会場 |
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NASH発症の分子機構と治療標的 公募 |
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司会 | 佐々木裕 | 熊本大大学院・消化器内科学 | |
西原利治 | 高知大・消化器内科 |
NASHや単純性脂肪肝を含む非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)は,肥満・糖尿病・高脂血症などのインスリン抵抗性症候群との強い関連性が指摘されており,食生活を含む生活習慣の変化に伴い,本邦においてもその重要性が認識されてきている。とりわけNASHからは肝硬変への進展や肝癌の発生を認めることから,病態の詳細な解明と新たな治療法の開発が求められている。脂肪肝からNASHが発症する機序については,first hitとしての肝細胞の脂肪沈着に,second hitとしてサイトカインや酸化ストレスなどの因子が加わることでNASHに移行するという,”two hits theory”に概ねのコンセンサスが得られている。しかしながら,それぞれの因子がいかなる相互作用を介して病態を形成するのか,geneticな要因がどのように関与するのか,さらに責任分子は一体何なのかについての詳細は不明である。本シンポジウムでは,基礎的あるいは臨床的なアプローチを募り,NASH発症の分子機構の解明とそれに基づく治療戦略について議論したい。