シンポジウム9 21日 9:00-12:00 第1会場 |
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プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患 公募・一部指定 |
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司会 | 藤岡利生 | 大分大附属病院・消化器内科 | |
三輪洋人 | 兵庫医大・内科(上部消化管科) |
プライマリー・ケアにおいては胸やけがする,胃がもたれる,胃が痛いなどの上腹部症状を訴える患者は極めて多いが,その多くで器質的疾患が発見されない。これらの症状は消化管の機能異常によるものと考えられている。非びらん性胃食道逆流症(NERD)や機能性ディスペプシア(FD)などの患者である。最近では我が国でもこれらの疾患が注目され,その病態や治療に関する研究が行われるようになってきたが,病態は複雑でまた薬物治療の効果も限定的である。しかし実際にはこれら患者は毎日のように医療機関を訪れ,そして医師は自分の考えや経験に基づいて患者に対応し,治療を行っている。この疾患に対してわれわれはどのように考え,取り組み,そして治療しているのであろうか。本シンポジウムではこれら患者に対する医療の実態を浮き彫りにし,さらにその診断,治療に関して考えてみたい。その頻度,診断,患者受診行動,医師の認知度,病態解析,心身医学的治療,薬物治療など幅広い施設から多くの意欲的な演題の応募を期待する。