ワークショップ13 22日 9:00-12:00 第3会場 |
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高齢者における消化器疾患の診断と治療 公募 |
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司会 | 上西紀夫 | 公立昭和病院 | |
滝川 一 | 帝京大・内科 |
高齢化社会を迎えて高齢者に対する医療の重要性が増しており,消化器疾患についても同様である。高齢者では諸臓器の機能低下や免疫能の低下があり,非高齢者と同レベルの消化器疾患の診断・治療が行えない場合もある。老化の進行の個人差に基づく暦年齢と生物学的年齢との隔差が存在するために,個々の対応が必要となる場合もある。すなわち,高齢者では症状が出にくく診断が遅れることもあり,侵襲的検査,各種薬物治療,内視鏡治療,手術,抗がん化学療法などの適応も変化してくる。このような点から,ガイドライン通りの診断・治療が行えない場合にも遭遇する。さらに,治療時に合併症を有していたり,各種治療後に予期しない合併症を生じたりすることもある。本ワークショップでは,以上の点を踏まえ,高齢者での各種消化器疾患の診断と治療の実態と留意すべき点を議論したい。