ワークショップ14

22日 14:00-17:00 第3会場

エピジェネティクスと消化器癌

公募・一部指定

  司会 篠村恭久 札幌医大・1内科
    牛島俊和 国立がん研究センター研究所・発がん研究部
エピジェネティクスが消化器癌の診療に役立つ日が近づいている。消化器癌には,ピロリ菌感染・肝炎ウイルス感染など慢性炎症が深く関与する場合が多く,これらの慢性炎症はDNAメチル化異常を強力に誘発する。DNAメチル化異常誘発抑制は消化器癌の予防に,組織に蓄積したDNAメチル化異常の測定は発癌リスク診断に役立つ。癌でのエピゲノム異常に基づく分類が,大腸癌では遺伝子変化・予後等と関連し,肝癌ではその病因と関連する。転移の有無・薬物奏効性などと関連するエピゲノム異常も探索されている。癌特異的なDNAメチル化異常を検出することにより,癌患者を同定する検査も実用に近づいている。エピジェネティック薬も臨床導入され,固形腫瘍での臨床試験が実施されている。本ワークショップでは,エピジェネティクスの消化器癌予防・診断・治療への応用をご発表頂き,活発な議論をしたい。