ワークショップ2

20日 9:00-12:00 第5会場

GALT研究の最前線

公募・一部指定

  司会 藤山佳秀 滋賀医大・消化器内科
    三浦総一郎 防衛医大・内科
腸粘膜におけるリンパ装置Gut-associated lymphoid tissue(GALT)は,消化管からの刺激に対する生体防御機能の第一線を担っており,近年その機能的役割の重要性と,消化器疾患におけるその破綻が注目を浴びている。すなわちGALTは腸管の局所免疫の立役者であり,リンパ系細胞のみならず腸管上皮細胞,血管内皮細胞や間質細胞を含み,全身免疫とは異なるユニークな構築と特徴を有し,腸内細菌や腸管での栄養素の吸収とも密接な関連を有している。現在,炎症性腸疾患や消化管アレルギーにおけるGALT機能変動の病態への関与や,感染症における粘膜ワクチンの研究などが進められており,臨床応用面での将来性が期待される。しかし,まだその制御機構の詳細なメカニズムは明らかにされていない。本ワークショップではGALTにおいて,どのような免疫防御機構が働いているのか,それをどのように消化器疾患あるいは全身疾患の管理に応用すればよいのかについて,研究の最前線を論じたい。