パネルディスカッション15

11日 15:00-17:00 第13会場

超音波による癌のカテゴリー判定をめぐって

公募・一部指定

  司会 平井都始子 奈良県立医大・中央内視鏡・超音波部
    岡庭信司 飯田市立病院・消化器内科
超音波は安全で簡便な検査であるとともに、肝臓・胆道・膵臓といった上腹部領域の癌の早期診断に有用なことから、一般診療のみならず任意型検診にも広く用いられている。しかしながら、検診では癌以外の良性病変も対象となること、癌の診断に関わる超音波所見の判定基準が統一されていないことなどから、癌検診としての精度や有効性の評価が十分に行われていないのが現状である。日本消化器がん検診学会超音波部会委員会では、2011年に腹部超音波癌検診の質の向上を目指した実施基準と、癌に対する判定基準の共通化と癌検診としての精度評価や有効性の評価を可能とするためにカテゴリー分類による判定基準を提言した。今回のディスカッションでは、このカテゴリー分類とこれまでに用いられてきた施設独自の判定基準との比較・検討を含め、上腹部領域の超音波癌検診にカテゴリー判定を導入することの有効性と問題点につき総合的な討論となることを期待する。