パネルディスカッション17 12日 9:00-12:00 第3会場 |
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進行肝細胞癌治療におけるcontroversy (手術・Sorafenib・動注・粒子線治療、いずれが主役となるべきか?) 公募・一部指定 |
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司会 | 田中正俊 | ヨコクラ病院・消化器内科 | |
國土典宏 | 東京大大学院・肝胆膵外科学 |
我が国の肝細胞癌は比較的早期に発見される頻度が高く、その治療成績は世界的にみてトップクラスにあるが、一部に進行した状態で発見される症例もあり、進行例の治療成績の向上が急務である。肝癌診療ガイドライン2009年版でも脈管浸潤や肝外転移を有する症例には充分なエビデンスをもって推奨される治療法のないことが明記されており、肝機能良好例を中心に切除、肝動脈塞栓療法、肝動注療法、化学療法などが試みられているのが実情である。欧米ではBCLAガイドラインなどでSorafenibのみ推奨されているが、アジア・太平洋地域の試験では生存期間の中央値が高々6.5ヶ月であり、まだ満足すべき成績とは言えない。本パネルディスカッションでは、進行肝細胞癌の治療法としてこれから期待される手術・Sorafenib・動注・粒子線治療などの最新のエビデンスをお示しいただき、今後の展望について討論したい。