パネルディスカッション19

12日 14:00-17:00 第7会場

消化器臓器移植後の免疫抑制療法の新展開

公募

  司会 上野義之 山形大・消化器内科
    大段秀樹 広島大大学院・先進医療開発科外科学
臓器移植法改定後、脳死移植の実施数は確実に増加しているものの、本邦においてはまだまだ生体移植が大多数を占めている。消化器領域では肝移植・膵移植・小腸移植が実施されているが、それぞれ長期生存例も増加しており、各施設で免疫抑制療法についてもかなりの経験の集積がある。免疫抑制薬については黎明期に比してその種類も増加しており、疾患・症例毎の最適な選択が求められている。例えば、肝移植におけるウイルス性肝炎の移植後再発防止に用いられるインターフェロンによる拒絶反応のリスクなどをいかに回避するかなどの治療戦略が必要とされている。また、血液型不適合例などについても、小児例のみならず成人例へも適応が拡大され、成績も改善している。本セッションでは、消化器領域での臓器移植後の長期予後を改善するための各施設での取り組みを報告していただき、よりよい臓器移植の成績を得るための第一歩としたい。