パネルディスカッション4 10日 9:00-12:00 第6会場 |
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膵癌早期発見に向けた取組み 公募 |
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司会 | 白鳥敬子 | 東京女子医大・消化器内科 | |
花田敬士 | 尾道総合病院・内視鏡センター |
膵癌は依然として予後不良の癌として位置づけられ、早期診断が困難とされているが、StageⅠの5年生存率は約55%と報告されている。また、腫瘍径が1cm以下で発見された症例の約75%はStageⅠに該当することから、現在は1cmレベルで診断することが早期診断の目標となりつつある。近年、画像診断に関しては、従来から膵癌診断アルゴリズムにおいて中心的な役割を果たしてきた腹部US、造影CTに加えて、EUS、MRCP、またERCPを応用した膵液細胞診の有用性も報告されている。一方、早期診断には、一般市民に対する危険因子の啓蒙、がん検診等の精度向上、地域の病診連携を軸とした医師会の活動等も必要不可欠である。本セッションでは、膵癌早期診断を目標とした内視鏡および画像診断、検診、地域医療圏での体制整備の実践など、様々な面からの取り組みを御発表いただき討論したいと考えている。