シンポジウム1

10日 9:00-12:00 第1会場

分子標的治療の限界を超える新しい肝癌治療法の開発

公募

  司会 工藤正俊 近畿大・消化器内科
    鳥村拓司 久留米大先端癌治療研究センター
SHARP試験の結果、分子標的治療薬であるソラフェニブは肝細胞癌における予後延長効果が証明され、進行肝細胞癌に対する標準的治療法の一つとして世界的に認知されるようになった。しかし、症例が蓄積されるに伴いソラフェニブの治療成績、副作用、使用上の問題点等が明らかになり、ソラフェニブ単独では切除不能進行肝細胞癌症例に対して一定の効果は認められるものの、その治療成績に限界があることが解ってきた。今後、切除不能進行肝細胞癌症例に対する治療成績をさらに向上させるには分子標的治療薬をベースにした「もうひと工夫」が必要と思われる。本シンポジウムでは、今までの使用経験をもとに分子標的治療の問題点を明らかにするとともに、各施設における基礎的検討および臨床試験での「もうひと工夫」について発表していただき分子標的治療薬単独療法を超える治療成績が残せる治療法を世界に向けて発信できるよう活発な討論をお願いしたい。