シンポジウム3

10日 15:00-17:00 第4会場

ミニマル肝性脳症の診断・病態・治療

公募・一部指定

  司会 加藤章信 盛岡市立病院
    道堯浩二郎 愛媛県立中央病院・消化器病センター
ミニマル肝性脳症(潜在性肝性脳症)は「精神神経症状が明らかでなく、臨床的に顕性の肝性脳症を認めない肝硬変において、鋭敏で定量的な神経機能検査を行うことで精神神経機能に異常が指摘される病態」と定義される。ミニマル肝性脳症には顕性脳症の前段階の病態が含まれ、日常生活のQOLも低下することから積極的な診断と治療介入が望まれる。しかしながら病態解明は十分でなく統一された診断基準はない。診断に用いる検査法は多岐におよび、発症頻度は報告により差異がみられる。また、治療適応の有無や治療方法についてもコンセンサスが得られていないのが現状である。本シンポジウムでは、ミニマル肝性脳症の病態について議論するとともに、診断、治療に関する現状と問題点、今後の展開について討議したい。基礎・臨床の両面から幅広い演題の応募を期待する。