シンポジウム7

11日 9:00-11:00 第4会場

Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

公募

  司会 田中榮司 信州大・消化器内科
    田中英夫 愛知県がんセンター研究所・疫学・予防部
ウイルス性肝炎の病態解明や診断・治療法の進歩には目覚ましいものがある。また、その自然史についても、発がん率やHCVの自然治癒に関わる宿主側遺伝要因などの多くの成果が挙げられた。HCVの発見から20年以上が経過し、この間わが国では肝炎に関する疫学調査が盛んに行われ、その研究成果が報告されてきた。この中には、全国各地に存在するウイルス性肝炎高浸淫地域に関するものも多い。さらにこのような地域で長い年月をかけたコホート研究が行われている。本シンポジウムでは、コホート研究を行っている全国の研究者が集合し、コホート研究から見えるウイルス肝炎の特徴を明らかにする。ウイルス性肝炎の自然史(特に自然治癒や発癌の問題)、治療介入の効果、コホート研究で今後明らかにすべき問題点などを議論し、得られた知見を整理したい。最後にコホート研究の視点から、ウイルス性肝炎克服のための新しいテーマが見つかることを期待する。