ワークショップ18

13日 9:00-12:00 第3会場

バルーン内視鏡が変えた診断・治療学

公募

  司会 緒方晴彦 慶應義塾大病院・内視鏡センター
    山本博徳 自治医大・光学医療センター
バルーン内視鏡によって深部小腸にまで内視鏡によるアプローチが可能となり、多くの小腸疾患においてその診断・治療学に革命がもたらされた。たとえば従来は開腹術を繰り返すしか他に方法のなかったPeutz-Jeghers症候群の小腸ポリープに対しても内視鏡的切除が可能となった。Crohn病の小腸病変の診断や活動性の評価ならびに治療効果判定、小腸狭窄に対する内視鏡的拡張術もバルーン内視鏡によってもたらされた新たな診断・治療学といえる。また、術後再建腸管を経由した胆道・膵臓疾患に対する内視鏡的アプローチも可能にした。さらに大腸内視鏡挿入困難例に対する大腸内視鏡検査、治療困難部位での大腸ESDにも用いられている。他にも、バルーン内視鏡で挿入したオーバーチューブをルートとして様々な診断・治療の工夫が行われている。今回のワークショップでは小腸疾患のみならず幅広い消化器疾患においてバルーン内視鏡が変えた診断・治療学を議論したい。