ワークショップ3

10日 9:00-12:00 第3会場

アレルギー性消化器疾患の実態

公募・一部指定

  司会 山本和秀 岡山大・消化器・肝臓内科
    穂苅量太 防衛医大・内科
免疫反応は、外来異物を排除するために 働く生体にとって不可欠な機能であるが、アレルギーにおいては特定の抗原に対して過剰に働き障害を生じる。アレルギー疾患は呼吸器領域や皮膚科領域などで近年患者数の増加が話題となっているが消化器領域ではどうであろうか?以前から食物アレルギーや薬剤性肝障害などがアレルギー性消化器疾患の代表として知られているが、その現況はどうか、病態生理解明や診断治療はどのように進んだかを理解することは大切である。一方、好酸球性食道炎や 胃腸炎、好酸球性胆嚢炎や胆管炎などはその存在が最近注目を浴びているがわが国での実態はまだ不明な疾患といえる。また、セリアック病は日本ではほとんど見られない疾患とされていたがそれは本当であろうか。さらに、近年盛んに行われている移植後のGVHD腸炎や肝臓における拒絶反応などにおける肥満細胞やアレルギーの関与も話題になっている。このワークショップはこのような話題を軸として、臨床面から、あるいは臨床に結びつく基礎的な検討を通じてアレルギー性消化器疾患の実態と本質に迫ろうという企画である。