ワークショップ8

10日 14:00-17:00 第12会場

消化器疾患と胆汁酸

公募・一部指定

  司会 松ア靖司 東京医大茨城医療センター
    田妻 進 広島大病院・総合内科・総合診療科
腸肝循環を行う胆汁酸は、コレステロールなどの脂溶性の老廃物を胆汁中に溶存させて腸管へ排泄するとともに、小腸内で脂質や脂溶性ビタミンの消化・吸収を調節している。加えて、最近の胆汁酸レセプターの発見をきっかけに、様々な代謝経路を遺伝子レベルで制御する「シグナル分子」としての胆汁酸の役割が注目されつつあり、消化器疾患における遺伝子レベルでの胆汁酸の関与が示唆されている。そのように消化器疾患における胆汁酸研究は脂質代謝制御の解明とともに各種疾患発症や治療戦略の観点で着実に進化している。本ワークショップでは、消化器疾患における胆汁酸研究について、①基礎研究の進展とその臨床応用性、②臨床における診断的価値と治療戦略(食道・胃の炎症と癌、PBC、PSC、NAFLD/NASH、胆道結石・胆道炎および肝・胆道腫瘍)、③周術期の病態診断や予後評価など、基礎・臨床の両面よりご発表いただき積極的な討論を行いたい。