24日 9:00-12:00 第8会場
公募・一部指定
パネルディスカッション 11
肝硬変合併症の新しい治療戦略 |
司会 |
村脇義和 |
鳥取大・機能病態内科 |
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森脇久隆 |
岐阜大大学院・消化器病態学 |
肝硬変の原因療法が可能と成りつつあるが,未だ合併症の対策が必要な現況である.本パネルディスカッションでは合併症対策の現状および問題点を討論し,今後の治療戦略へ繋げたい.肝性脳症では,ミニマル脳症の早期診断治療,脳症とカルニチンとの関連などが注目されている.難治性腹水に対してアルブミン輸液併用腹水排液療法,TIPSなどが行われているが,その効果および予後との関連については一定の成績が得られていない.最近では腹水患者の10%前後で特発性細菌性腹膜炎を認めており,その対策も重要な課題となっている.食道・胃静脈瘤に対して内視鏡的治療やBRTOが積極的に行われているが,肝実質機能への影響および予後との関連についても討論したい.また,門脈血栓症の治療の実態についても取りあげたい.