26日 14:00-17:00 第3会場
公募・一部指定
パネルディスカッション 14
アカラシアの治療選択(拡張術,POEM,LAP) |
司会 |
草野元康 |
群馬大・光学医療診療部 |
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小村伸朗 |
東京慈恵会医大・消化管外科 |
アカラシアは下部食道括約部の弛緩不全と食道体部の蠕動運動障害を認める原因不明の機能性疾患である.ほとんどの患者がつかえ感を訴え,30-40%程度の患者に胸痛を認める.稀な疾患であるが,取扱い規約が2012年,約30年振りに改定され,新たなる食道内圧検査法であるhigh resolution manometryが導入されるなど,話題性に富む疾患である.代表的な治療方法として,内視鏡的バルーン拡張術と外科的手術(粘膜外筋層切開術)があり,外科的手術は低侵襲治療として,腹腔鏡下手術が標準的アプローチになった.一方,近年内視鏡的治療としてPOEM(per-oral endoscopic myotomy)が行われるようになり,良好な初期治療成績が報告されている.しかしながら,どの患者にいずれの治療法を選択するのか明確な基準はない.本パネルディスカッションでは,さまざまな観点から機能評価をして頂き,病態に則した治療法を討論して頂きたい.