23日 14:00-17:00 第2会場
公募・一部指定
パネルディスカッション 2
高齢者の消化管出血とその有効な対策 |
司会 |
坂本長逸 |
日本医大・消化器肝臓内科 |
|
平田一郎 |
藤田保健衛生大・消化管内科 |
高齢者は本邦の法令やWHOの定義では65歳以上としているが,本セッションでは70歳以上を高齢者として取り扱うこととする.高齢者の消化管出血は,その病因,病像などが若・中高年者とは異なる傾向を示すと考えられる.また,高齢者では全身疾患の合併頻度も高くなるため,消化管出血に対する検査や治療においても特別な配慮が求められるであろう.高齢者では抗血栓薬を服用している者も少なからず認めるが,2012年,「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が示された.このガイドラインはエビデンスに基づいて作成されたものであるが,実地臨床の場でその有用性の検証を積み上げることも必要である.以上のことを念頭に置きながら,高齢者の消化管出血の病態を明らかにし,それに対する予防,検査,治療に関する知見を発表して戴き,その有効な対策について討論を行いたい.