24日 9:00-12:00 第4会場

公募・一部指定

パネルディスカッション 8

画像診断を駆使した肝疾患治療の最前線
司会 森安史典 東京医大・消化器内科
  今井康陽 市立池田病院・消化器内科
肝疾患の治療を考えたとき,画像診断の長足の進歩には目を見張るものがある.造影剤としては,MRIのGd-EOB-DTPAや超音波のSonazoidなどの肝特異性造影剤が登場し,肝細胞癌の診断・治療に大きく貢献している.早期肝細胞癌を含めた肝細胞癌の分化度,悪性度診断にも有用であり,治療法選択の一助となっている.超音波ではfusion imaging,3D・4D画像が肝細胞癌の治療に広く利用されている.RFA治療にはバイポーラ・マルチニードルの治療器が加わり,治療支援における画像診断の重要性が増している.肝細胞癌の手術前シミュレーション画像も欠かせないものとなっている.超音波やMRIを使った非侵襲的線維化診断法が登場し,ウイルス肝炎の発癌予測・治療方針の決定にも応用されている.また,エラストグラフィは腫瘍性疾患の診断や局所療法の治療効果判定にも使われることが期待されている.本パネルディスカッションでは,これら画像診断を駆使した肝疾患治療の現状と展望についての多くの先進的な演題を期待する.また,これら画像診断の進歩が,再発,予後に及ぼした影響についても議論したい.

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