シンポジウム 10
画像強調内視鏡(Image Enhanced Endoscopy)および顕微内視鏡観察(Microscopic Endoscopy)の最新の知見—下部消化管 |
司会 |
緒方晴彦 |
慶應義塾大・内視鏡センター |
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田中信治 |
広島大病院・内視鏡診療科 |
NBI/FICE/AFIなどの画像強調観察(IEE: Image Enhanced Endoscopy)が臨床導入され多くの知見が導き出されて来たが,近年,内視鏡機器の発展によってNBIはDual focus機能を搭載した高画素で明るい光源のLUCERA ELITEでさらにパワーアップした.この新光源はAFIの診断能力の向上にも寄与する.FICEに代わってBLIが登場し,BLIとNBIの診断能力の比較検討もなされている.このようなハード面の発展に伴い,従来の機器で行った研究成果の再検討が必要になり,様々な診断基準や分類の評価,Validation studyが改めて行われている.一方,共焦点内視鏡観察や超拡大観察などの顕微内視鏡観察も確実に進歩している.このシンポジウムでは,IEE機器の改良・機能の向上した現状を背景としたsporadicな腫瘍のみでなく,炎症性腸疾患・炎症関連腫瘍を含めた大腸病変に対するIEEと顕微内視鏡観察の最新の科学的知見を発表して頂きたい.