24日 14:00-17:00 第12会場
公募・一部指定
シンポジウム 12
生活習慣病と脂質・胆汁酸代謝 |
司会 |
田妻 進 |
広島大病院・総合内科・総合診療科 |
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松﨑靖司 |
東京医大茨城医療センター |
肥満,糖尿病,脂質異常症,高血圧などの生活習慣病と関わりをもつ消化器疾患としては,食道癌,大腸癌,脂肪肝,虚血性大腸炎,胆石症,膵炎などがあり,いわば“消化器生活習慣病”とも言える.近年,その発症機序には脂質・胆汁酸代謝の関与が明らかとなってきた.腸肝循環を営む胆汁酸は小腸内で脂質や脂溶性ビタミンの消化・吸収を調節し,胆汁酸レセプターの発見を機に,様々な代謝経路を遺伝子レベルで制御する「シグナル分子」として注目されている.さらに,脂質・胆汁酸代謝関連分子の遺伝子異常と消化器疾患の関連が報告されつつあり,遺伝子レベルでの脂質・胆汁酸の関与が示唆される.本シンポジウムでは,食道癌・大腸癌・肝癌発癌,NASH,NAFLD,胆汁うっ滞(PBC,PSC),胆石症,膵炎など消化器生活習慣病と脂質・胆汁酸代謝との関連について基礎研究からの臨床応用性,臨床における病態解析に基づく治療戦略などを中心に議論したい.