23日 9:00-12:00 第2会場
公募・一部指定
シンポジウム 2
重症急性膵炎の病態と有効な初期治療をめざして |
司会 |
下瀬川徹 |
東北大大学院・消化器病態学 |
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竹山宜典 |
近畿大・外科 |
重症急性膵炎では,発症初期の変化が迅速かつ甚大で,初期病態の程度がその予後を大きく左右する.典型的初期病態として,血管内皮障害から血管透過性が亢進し,高度の血管内脱水をきたすことから,初期輸液の重要性が指摘されている.初期病態を制御し治療成績向上を目指すには,初期輸液の至適プロトコールを確立することと共に,血管内皮細胞障害機構や膵および重要臓器の虚血障害の病態の理解に基づいた合理的かつ実施可能な治療戦略を確立する必要がある.本シンポジウムでは,重症急性膵炎の初期病態の解析結果に基づいて,至適初期治療をどのように確立してゆくべきかを討議したい.