26日 9:00-11:15 第13会場
公募・一部指定
シンポジウム 20
化学放射線療法を用いた食道がん治療の新展開 |
司会 |
大津 敦 |
国立がん研究センター・早期・探索臨床研究センター |
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竹内裕也 |
慶應義塾大・外科 |
食道がん治療においてはほぼ全ステージにおいて集学的治療が主体となっているが,国内外の手術成績の差や組織型の違い,臨床試験の絶対数の不足などから世界的にも標準化はまだ十分ではない.化学放射線療法(CRT)に関しては,根治的化学放射線療法としてT4症例など局所進行例を中心に導入が進められてきたが,JCOGにおいてstage I症例に対する外科手術との比較試験,EMR後のadjuvant CRT,stage II/IIIを対象とした術前CRTや根治CRT+必要例での救済手術などより早いstageの症例に対する治療応用が臨床試験として評価されつつある.放射線照射法の進歩などにより以前懸念された晩期障害の発生などの改善もみられている.本シンポジウムではこれらの新しい臨床試験での成果や現状での課題,今後の方向性などについて議論したい.