シンポジウム 9
画像強調内視鏡(Image Enhanced Endoscopy)および顕微内視鏡観察(Microscopic Endoscopy)の最新の知見-上部消化管 |
司会 |
貝瀬 満 |
虎の門病院・消化器内科 |
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井上晴洋 |
昭和大江東豊洲病院・消化器センター |
通常の白色光内視鏡による診断能の限界を打開するために,様々な画像強調内視鏡(IEE)が開発されてきた.NBI,AFI,FICEといった第一世代ともいえるIEEには優れた特長がある一方で光量不足や画質の問題点も指摘されてきた.従来のIEE課題を克服する,新型Narrow Band Imaging(NBI),Blue Laser Imaging(BLI),i-Scan OE(Optical Enhance) などの新しいIEEが臨床使用できるようになった.これらのIEEを用いることで,効率的な早期消化管癌の拾い上げ診断,より正確な消化管癌の質的・量的診断が期待されている.本セッションでは,咽頭から十二指腸まで上部消化管における,従来のIEEを用いた新たな知見,新しいIEEの有用性や優位性,Endocytoscopyや分子イメージングなど次世代のIEEの意義と可能性など,最新の知見に関する演題を広く募集し,IEEの現時点での意義と今後の展望について活発な論議を行いたい.