24日 14:30-17:00 第13会場
公募・一部指定
ワークショップ 10
腹部超音波検診基準の実施における問題点 |
司会 |
池田 敏 |
岡山大大学院・保健学研究科 |
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平井都始子 |
奈良県立医大・中央内視鏡・超音波部 |
腹部超音波がん検診の質の向上を目指し,がん検診としての精度評価を可能にする目的で,日本消化器がん検診学会では2011年に「腹部超音波がん検診 基準」を作成した.この基準では腹部超音波スクリーニングの実施基準を示すと共に,がんに対する判定基準の共通化を図るため,臓器ごとに超音波所見に対応したカテゴリー判定を示した.しかし,実際の検診の場では超音波所見に応じた事後指導が求められ,カテゴリー判定と事後指導区分を連動させることが必要である.また,腹部超音波検診では良性疾患も多数発見され,それらに対する事後指導も重要である.そこで,日本消化器がん検診学会では日本人間ドック学会や日本超音波医学会とも連携して,事後指導区分も含めた腹部超音波検診マニュアルの作成を進めている.今回のワークショップでは腹部超音波検診を実施していく上で,カテゴリー判定の導入や使用上の問題点,さらにカテゴリー判定と事後管理区分との関係に関する課題など,腹部超音波検診マニュアルが広く実施されるために何が必要か幅広く討議したいと考えている.様々な立場から多くの演題を期待する.