ワークショップ 13
Life saving endoscopy |
司会 |
安田健治朗 |
京都第二赤十字病院・消化器内科 |
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永尾重昭 |
防衛医大・光学医療診療部 |
救命・救急医療における内視鏡の役割として Life saving endoscopy(in emergency)という概念が提唱され一つの領域を形成しはじめている.従来,緊急内視鏡という言葉で示されてきた領域を内視鏡からの観点だけでなく,救命・救急の場における内視鏡診療全般の適応や意義,その注意点を明らかにすることが重要になっている.このワークショップでは,救命・救急医療における内視鏡診療の役割と課題,問題点を検討し今後の指標としたい.消化管出血,消化管穿孔や急性化膿性胆管炎,急性胆嚢炎,感染性膵嚢胞など救命・救急医療における内視鏡治療の適応は広く,それぞれの手技の注意点や偶発症とその対策について検討したい.また,近年の高齢化社会に伴って増加している心肺不全など重篤な病態を有する患者の内視鏡診療の適応やインフォームドコンセント,術後管理など議論になる点も多いと思われる.さらに,抗血栓薬服用患者における救急・救命内視鏡の対応など,救命・救急内視鏡が今日直面している課題や問題,その対策など幅広い議論を考えている.多くの演題応募を期待する.