25日 9:00-12:00 第3会場
公募・一部指定
ワークショップ 14
慢性膵炎とその進展予防 |
司会 |
岡崎和一 |
関西医大・3内科(消化器肝臓内科) |
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神澤輝実 |
がん・感染症センター都立駒込病院・内科 |
慢性膵炎は,膵炎発作を繰り返し膵内外分泌機能不全に進行していく難治性の疾患である.膵石は,膵液うっ滞による膵管内圧の上昇を引き起こし,疼痛の原因になる一方で慢性膵炎の進行を促進する.慢性膵炎の治療の原則は,生活指導や薬物療法などであるが,近年膵石症に対して積極的にESWLや内視鏡的治療が行われるようになった.内科的治療の難渋例が外科的治療の適応になることが多いが,早期の外科的治療が膵機能の荒廃を防ぐのに有効な例もある.2009年に改訂された慢性膵炎臨床診断基準では,慢性膵炎を早期に診断し,治療介入により予後の改善を目指して早期慢性膵炎の概念が導入された.本ワークショップでは,慢性膵炎の進展予防からみた各種内科的治療法の成績と限界や外科的治療法の適応,早期慢性膵炎の長期経過を含めた実態と妥当性などについて論じたい.新しい観点からのpreliminaryな発表も期待する.