26日 9:35-12:00 第7会場

公募・一部指定

ワークショップ 20

術中迅速診断をどう使うか:重要性と限界(SNも含む)
司会 下田忠和 静岡がんセンター・病理診断科
  江畑智希 名古屋大大学院・腫瘍外科学
術前診断を補完する術中迅速病理診断は,手術遂行中のガイドとして,時には術後治療の選択を目的として消化器外科領域で汎用される.具体的には,1)病理学的ステージングによる切除適応の判定,2)切除縁の評価に基づく切除範囲の修正,3)KeyまたはSentinelリンパ節の評価に基づく郭清範囲の変更,4)腹腔洗浄水の評価による抗がん剤選択などに用いられるであろう.術中の限定されたサンプル,微小なリンパ節転移の診断とその取扱い,胆・膵領域での上皮内病変の診断や偽陰性など,術中迅速診断には特有の問題点が存在する.このため,病理医と外科医の情報共有と病理診断の精度が術中迅速診断の質に影響を与えうる.本ワークショップでは病理医と外科医の立場から消化器癌全領域での術中迅速診断の実際を報告していただき,使用目的,診断限界,さらには問題点と解決策を論じたい.術中迅速診断を使用しない施設の意見,術中サンプルを用いた新たな迅速診断法なども歓迎する.

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