ワークショップ 21
胆管結石治療困難例への戦略 <ビデオ> |
司会 |
峯 徹哉 |
東海大・消化器内科 |
|
糸井隆夫 |
東京医大・消化器内科 |
治療困難な胆管結石に対する明確な定義はない.一般的に砕石バスケット鉗子での把持が困難な巨大胆管結石や積み上げ胆管結石あるいは嵌頓した胆管結石などは治療困難例として紹介されている.一方,結石径はそれ程大きくなくても胆管の狭小化や狭窄が存在する例,あるいは逆に胆管径が太いゆえにバスケット鉗子での把持やバルーン排出困難例も治療困難な結石に含まれる.さらに以前は治療困難と考えられていた胃切術後Roux-en-Y再建例なども治療困難例として捉えられている.こうした治療困難例に対して近年では胆道鏡下にEHLやHolmium-YAGレーザーを用いた砕石術やラージバルーンを用いた結石除去術,そして主に術後胃に対してバルーン小腸内視鏡を用いた治療が行われている.更に最近では胃切術後Roux-en-Y再建例でのバルーン小腸内視鏡治療困難例に対してEUSを用いた胆管rendezvous法や順行性でのEUSガイド下結石除去術なども試みられている.本ワークショップではこうした新しい試みを含めて各施設での困難胆管結石に対する治療戦略を発表していただきたい.多数の応募を期待する.