ワークショップ 22
内視鏡による機能性消化管疾患の診断と治療 |
司会 |
春間 賢 |
川崎医大・消化管内科 |
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加藤元嗣 |
北海道大病院・光学医療診療部 |
近年,日常診療において機能性疾患と遭遇する機会が増え,さらに機能性消化管障害(FGID)の概念が普及してきたため,研究者や臨床家の機能性疾患に対する関心が高まっている.機能性疾患の病態は非常に複雑であり,消化管運動,内臓知覚,心理的要因,脳腸ペプチド,粘膜免疫,炎症,腸内細菌叢などの関与が考えられている.器質的疾患の除外には消化器内視鏡による形態学的診断が必須であるが,消化管の機能評価法として消化器内視鏡を用いた試みがこれまでも報告されている.最近では,カプセル内視鏡の登場により平常時の運動機能評価も可能となってきている.そこで,本シンポジウムでは,消化器内視鏡を用いた機能性疾患の診断や病態評価,内視鏡治療の成績や工夫について意欲的な発表を期待する.新たな視点から機能性疾患に対する消化器内視鏡の可能性を議論したい.