ワークショップ 5
ESD Update:手技とデバイスの進歩からみた新たな可能性は?—下部消化管 |
司会 |
山本博徳 |
自治医大・消化器センター |
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豊永高史 |
神戸大附属病院・光学医療診療部 |
大腸ESDが保険適応となり2年が経過した.先駆けて施行して来た施設のみならず一般病院での経験や知見も増加していると思われる.技術的にも手技とデバイスの進歩により開発当初と比較にならないほど施行しやすくなった.しかし,大腸ESDのハードルは依然として高い.安全域の狭さに加え,癒着や占拠部位に起因する内視鏡操作・アプローチ困難例および病変自体の難易度が高い切開・剥離困難例が存在する.こうした困難例や限界例への挑戦は究極に達したのであろうか.本セッションでは大腸ならではの問題点・困難性を今一度整理し克服するための新たな可能性をあらゆる角度から探ってみたい.一方,保険診療に値するESDの質と安全性が担保されているか危惧される.ESD施行環境や周術期管理,導入法・トレーニング法などにも言及して頂きたい.開発中のデバイスや手技の演題も歓迎するが,既報のものに関しては新たな可能性を示すデータを提示している抄録のみを採用させて頂く.