パネルディスカッション 12
5日 9:40-12:00 第3会場
公募
抗血栓薬起因性消化管出血の現状と対策 |
司会 |
藤原靖弘 |
大阪市立大・消化器内科 |
|
小池智幸 |
東北大・消化器病態学 |
心血管疾患および脳血管疾患領域の治療において抗血栓薬が幅広く使用されるようになり,抗血小板薬に関しては,PCI治療後のアスピリンとチエノピリジン誘導体による2剤併用療法における消化管出血が特に問題になっている.また,抗凝固薬では,新規経口抗凝固薬(NOAC)の使用例が増加してきているが,本邦における消化管出血の頻度などワーファリンと比較した詳細な検討はないのが現状である.さらに,胃粘膜傷害に影響するとされるH. pylori感染や胃酸分泌能など患者背景の相違により消化管出血のリスクは違うのか? 消化管出血を予測することは可能なのか?など本領域での疑問はつきない.本パネルディスカッションでは,上部消化管のみならず小腸および大腸を含めた抗血栓薬起因性消化管出血の本邦の現状をまず明らかにし,その対策について議論を進めていきたい.多数例での解析,病態に関する検討,さらに予防や治療法など幅広い演題の応募を期待する.