パネルディスカッション 14

5日 9:00-12:00 第6会場

公募・一部指定

転移性肝がんの治療のストラテジー(手術が先か,化学療法が先か?)
≪アンサーパッド≫
司会 佐野圭二 帝京大・外科
  山本雅一 東京女子医大・消化器外科
結腸・直腸癌の肝転移は重要な予後決定因子である.以前は肝転移が見つかり次第,肝切除をおこない,残肝再発・肝外再発に対しても極力再切除が試みられた.近年,化学療法が分子標的薬の開発を含めて急速に進歩し,化学療法による肝転移の予後も急激に改善してきた.またこれらの薬剤により「切除不能」と考えられていたものが「切除可能」となり治癒する症例も出てきている.では,現時点でどのような症例までを「切除可能」と考えるか,「切除可能」な肝転移症例に対して化学療法を補助的に使用すべきか,使用するのであればどのような症例に対してどのタイミングで投与すべきか,またどのような再発(肝内,肝外)に対しては化学療法よりも切除を選択すべきか,などについては,いまだ結論は得られていない.現在の化学療法の進歩における転移性肝がんの治療戦略について発表いただき,state of the artを導いていただきたい.

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