パネルディスカッション 2
3日 14:20-17:00 第2会場
公募
粘膜治癒を目指したIBDの治療戦略 |
司会 |
岩切龍一 |
佐賀大・光学医療診療部 |
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吉村直樹 |
東京山手メディカルセンター・炎症性腸疾患内科 |
炎症性腸疾患(IBD)においては免疫調節剤,生物学的製剤の登場で内科治療選択肢が増え,治療目標もこれまでの臨床的寛解から内視鏡的寛解導入(粘膜治癒)も含めたdeep remissionを達成することに変化しつつある.IBDの診療においては臨床的重症度だけではなく,潰瘍の範囲,深さなどの内視鏡所見から総合的に活動性を評価して的確な治療法を選択することが重要である.一方,実臨床では内視鏡的評価をせずに治療法を決定したり,免疫調節剤などの強力な薬剤投与後に粘膜治癒を確認せずに維持療法に移行して再燃を繰り返し手術に至ることも少なくない.本パネルディスカッションでは潰瘍性大腸炎とクローン病おいて粘膜治癒達成のための治療戦略はどうあるべきか,内視鏡による粘膜治癒の効果判定の時期をどのように設定すべきか,粘膜治癒が果たして長期予後の向上に寄与するのか,などの点から徹底的な討論を期待する.