パネルディスカッション 4
3日 9:00-11:30 第6会場
公募・一部指定
対策型胃内視鏡検診の現状と対策 |
司会 |
鎌田智有 |
川崎医大・健康管理学 |
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間部克裕 |
国立函館病院・消化器内科 |
胃がん検診は大きな変革の時期を迎えており,国全体の胃がん死亡数を確実に低下させる高い受診率が必要である.有効性評価に基づく胃がん検診ガイドラインが2014年度版では,対策型胃内視鏡検査が胃X線検査と同様に推奨された.受診者の選択肢が増え,受診率増加が期待される一方,精度管理や地域毎に異なるキャパシティーなど様々な課題がある.胃X線と同様に二重読影による精度管理の有効性,必要性が示される一方,医師不足の地域では逆に内視鏡検診導入のハードルになることも懸念されている.また,日本の胃がんの99%以上がH. pylori感染に基づくことが示され,H. pylori感染を考慮した対象の集約化なども検討されている.本パネルディスカッションでは対策型胃内視鏡検診の先駆的な地域,新潟市と韓国から指定演者を招き,有効かつ安全な対策型胃内視鏡検診の普及に向けた具体的な方法について議論し現時点での結論を出したい.