パネルディスカッション 9
4日 14:00-17:00 第4会場
公募
炎症性腸疾患の長期経過とモニタリング |
司会 |
松本主之 |
岩手医大・消化器内科消化管分野 |
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仲瀬裕志 |
札幌医大・消化器・免疫・リウマチ内科 |
炎症性腸疾患(IBD)患者数の増加は著しく,それと共に内科的治療も大きな変遷をとげた.難治性潰瘍性大腸炎では,種々の治療法を駆使することでステロイドフリー状態の患者が増え,クローン病においては,抗TNFα抗体製剤の登場により高いレベルでの寛解維持を目指すことが可能となった.また,新規治療の導入は,重症例の入院加療率低下につながり,患者QOL向上に貢献したといえる.その一方で,長期寛解経過症例において癌,dysplasiaの合併による手術率が増加しているのも事実である.このような状況において,今後我々はIBD患者をどのようにフォローしていくべきであろうか?本セッションでは,各疾患の手術率,癌化率などを視点におき,長期経過・予後について議論をすすめていきたい.加えて,長期経過観察における内視鏡,biomarkerを用いた適切なモニタリング法についても論じていきたい.