シンポジウム 6
5日 14:00-17:00 第2会場
公募・一部指定
硬化性胆管炎の診断と治療における進歩 |
司会 |
乾 和郎 |
藤田保健衛生大坂文種報徳會病院・内科 |
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田妻 進 |
広島大病院・総合内科・総合診療科 |
硬化性胆管炎は原発性硬化性胆管炎(PSC),IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC),二次性硬化性胆管炎(SSC)に大別される.全国調査ではPSCは年齢分布において特徴的な二峰性を示され,その臨床像も高齢PSCと若年PSCで異なることが報告された.一方,IgG4-SCは2012年に臨床診断基準が提唱されたが,その後の検討でPSCとの異同や両者に属さない亜型の存在が報告されるなど診断や治療に関して検討課題が少なくない.またSSCについても基礎疾患の整理や見直しが必要である.本シンポジウムでは各施設における硬化性胆管炎の診療実態をご紹介いただき,(1)画像診断,病理診断のあり方や新規バイオマーカー(あるいは指標)の提案,(2)治療手法(薬物,内視鏡,手術,移植)と予後実績,を踏まえた『硬化性胆管炎診療指針(診断基準と治療指針)』の構築を目指したい.加えて膵胆道がんを含む癌合併に関する議論も期待する.