第16回医療セミナー「専門医制度におけるサブスペシャリティの取り扱い」
5日 14:00-16:30 第9会場
司会 |
田尻久雄 |
日本消化器内視鏡学会・理事長 |
|
下瀬川徹 |
日本消化器病学会・理事長 |
日本専門医機構が「中立的第三者認定機関」として,専門医の定義や認定制度などの統一を目指し,2014年5月7日に発足されてから,2年が過ぎようとしている.その間,基本領域学会において,プログラム整備基準が作成されるとともにモデルプログラムが完成し,2017年4月より新たな専門医制度研修が開始される.最近では,サブスペシャリティ学会および未承認診療領域学会について,日本専門医機構に設置されている専門医制度検討委員会と各学会との個別ヒアリングが開催され,2階部分のあり方について具体的な検討がされてきている.公表されているサブスペシャリティ領域専門医の認定については,「連携する基本領域専門医資格との関係の確認が出来ており,専門医医師像が明確である」「患者数,専門医数等を踏まえ,日常的に診療現場で確立し得る診療領域単位である」「専門医の認定や更新が十分な活動実績や適切な研修体制の確保を要件としてなされている」「横断的診療領域,特殊な診療技術,より細分化された診療領域等については検討を続ける」とされており,明確なサブスペシャリティの枠組みを示すべく,研修プログラム整備指針も基本領域同様に作成が進められている.そのような状況のなか,本セミナーでは,日本専門医機構の基本理念を提示していただいた上で,消化器関連学会のサブスペシャリティ領域における取り組みについて,それぞれの立場でのご意見をいただき,今後の専門医制度のあり方を相互に議論して理解を深めたい.